人気事件でも優先的に傍聴できるわけではない

法廷画家という単独の仕事だけを職業としている人はほとんどいません。主に活動しているのはイラストレーターや漫画家など、絵を描く仕事に携わっている人、あるいはテレビや新聞社などのメディア関係で働いている美術系のスタッフです。
彼らは特別に法廷内に入ることを許されているわけではなく、一般の傍聴人と同様の方法で傍聴券の抽選を経て、入廷を許可されています。当然、抽選に外れれば法廷内に入ることは出来ないため、法廷画を描くことも出来ません。なので、たいていはメディア関係の人間が大勢並んだり、「並び屋」と呼ばれる、くじを抽選するだけのために雇った人たちに頼ることになります。
また、晴れて傍聴券を手に出来ても、被告人の顔が良く見える場所が法廷画家用に確保されているわけではありません。席は基本、早い者勝ちなので、良い席がなくなると必然的に被告人の頭の後ろしか見えないというケースも出てきます。
被告人は傍聴席を背に裁判官の方を向いているため、実際は顔を見ることは難しく、一瞬を捉えて描く必要があります。例えば、被告人が法廷に入ってきてから、着席するまでの15秒程度が勝負だったりもします。
どちらにしても、時間内にその場の雰囲気や臨場感を映像に負けない画力で表す必要があり、速写力以上に描写力が試されます。猫07

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